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2018年11月8日木曜日

ドイツ民謡

ぴあのレッスンくらぶ2では、現在、チャイコフスキーの「子供のためのアルバム」作品39を勉強中です。

この「子供のためのアルバム」は、チャイコフスキー38歳、1878年に作曲されました。

旅好きだったチャイコフスキー。

その前の年からヨーロッパ旅行に出かけていたチャイコフスキーは、その旅行後に妹の嫁ぎ先を訪れていて、当時7歳の甥ウラディミール・ダヴィドフにこの曲集を捧げたそうです。

その旅の影響かどうか、曲集には、例えば、「ドイツの歌」「ナポリの歌」「フランスの古い歌」「ポルカ」「カマリンスカヤ(ロシアの踊り)」「ワルツ(ちょっとウインナーワルツっぽい)」など、ヨーロッパ各地の民謡やダンスにちなんだ曲がたくさん含まれていて、まるで世界旅行に出かけているかのようです。

ヨーロッパの民族舞踏といっても、あまり日本人には馴染みがありません。日本でも地方、地方で独特な盆踊りがあるように、ヨーロッパも国や地方によって、風習も衣装も全てかなり違う。見るだけでは何処の地域のものなのか、なかなか分かりづらいですが、百聞は一見にしかず、民謡を取り上げる際には、その国の色んな地方にまつわる民族舞踏を観てもらい、雰囲気や衣装、ダンスのステップやリズムを感じてもらうようにしています。

今回はドイツの民謡。
チャイコフスキーの曲は、チロル地方のヨーデルを模写してる??と思えるモチーフの動きがあるのです。


ヨーデルはこんな感じ。裏声が非常に特徴的です。


とっても有名な方のようです。

ドイツのダンスは???そう思って調べてみました。
ワルツのルーツとなるレンドラーなどかな、、、と思っていたけれど、想像を越えて、色んなダンスが見つかりました。一番印象的なのが、男性のダンス。衣装も独特。木こりたち?が仕事の合間や作業を終えてビールを飲む際に踊ったのか、力強さと荒々しさと素朴さが入り混じる、楽しいダンスなのだけど、足と手をパチンと合わせてみたり、床を踏み鳴らしてみたり、なかなか激しい。


Die Trauner BOCKLEDER-TRETER - Schuhplattler-Gruppe des Heimat- und Trachtenverein Traun/Oberoesterreich - fuehren anlaesslich des Maibaum-Aufstellens 2012 am Hauptplatz Traun den HOLZHACKER-Schuhplattler auf.


挙句に、空に投げ飛ばされる始末。。。(笑)


 下に落とされないことを願うばかりです、、、

女性と一緒に踊るダンスはレンドラーのような動きで可愛らしい。Rheinländer(ラインランダー)と言うそうです。Wikipediaによると、ラインランダーはドイツ、オーストリア、スイス、スカンジナビアの民族舞踊で、これは、ポルカに似ており、スコットランドとバイエルンのポーランドに関連しているそうです。



 こんなのもありました。


 糸を紡ぐ仕事をする女の人たちが踊ったところから出ている?と思われるダンスがあったので、ここに紹介。


衣装を見ても、チロル地方と、他の地方の差なのかな?と思ったりもします。また、色々な職業によって、生まれた踊りも違うのかな、、という気もします。民謡やフォークダンスには庶民の暮らしが反映されているような気がする。色々興味が湧きます。

ドイツの民族舞踏を調べていくうちに、いくつかの種類があることがわかりました。もう少し下調べをしてから、また改めて書きます〜。
今日のところは、色んな面白いダンスがあると言うことで。。

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